大島商船同窓会本部からの情報をお知らせ致します。
2019年11月6日に、自民党の海事立国推進議員連盟と文部科学部会高等専門学校小委員会が党本部において「商船高専 練習船更新と教育充実に向けての集会」を開催し、各校内練習船の計画的な代替建造が実現するように決議がなされました。詳しくは、以下の日本海事新聞をご覧ください。
2019年11月7日 「自民党、商船系高専の練習船、5隻更新へ決議」
2019年11月8日 「全船協酒迎会長、5校商船系高専練習船、代替建造促進へ注力」
国際船員労務協会と全日本会員組合で作る「J-CREWプロジェクト~やっぱり海が好き~」が大島商船高専と山口新聞社の共催、周南市と市教育委員会の後援で実施されました。
記事は、こちらから。
https://www.minato-yamaguchi.co.jp/yama/news/digest/2019/0608/6p.html
各支部会長 殿
同窓会・事務局長 岩崎寛希より
春らしく、一雨一雨暖かくなってまいりました。日頃より、大島商船高専・同窓会の活動に
ご尽力を賜り、紙面をお借りし厚く御礼申し上げます。有難うございます。
さて、早速ですが今年度は本同窓会役員の任期年となっております。(添付書類を参照)
各小松会支部におかれまして、支部会長1名、支部副会長、理事、事務局等の選出をお願いし、5月末までに添付シートもしくは紙面にて連絡をいただきますようお願い申し上げます。
2019年度 同窓会役員の選出について
2019年度 支部役員【こちらを記入して頂き提出をお願いします。】
連絡先: メール iwasaki@oshima-k.ac.jp
FAX 0820-74-5554 岩崎宛
電話: 0820-74-5561
郵送 〒742-2193 山口県大島郡周防大島町小松1091-1
大島商船高専・岩崎宛
以上、よろしくお願いいたします。
追:各支部の皆様のメーリングリストは昨年のものを用いました。
ご担当が変わられた方いらっしゃればメールアドレス等をお知らせください。
9月20日(木)に大島商船高等専門学校の商船学科卒業式・海洋交通システム学専攻科修了式が挙行されました。同窓会長より、下記の祝辞がありました。(全文を掲載いたします。)
祝 辞
本日、国立大島商船高等専門学校・商船学科卒業証書並びに専攻科終了証書授与式にあたり、全日本船舶職員協会並びに同窓会を代表して、祝辞を述べる機会を得ましたことは、誠に光栄に存じます。
卒業生並びに修了生の皆さん、本日は、ご卒業、誠におめでとうございます。
ご列席の保護者の皆様方には心から、お慶び申し上げます。そして校長先生をはじめ教職員の皆様方には愛情を持って教育指導して頂きまして、感謝申し上げます。
中学校を卒業して、五年半若しくは、七年半の長い学生生活は、その一年一年に忘れることのできない思い出が詰まっていることだと思います。本日ここに卒業証書、修了証書を獲得し、日本国海運の安全運航を担う一員としてスタートすることが出来ました。まさに晴れがましく、心から、おめでとうの言葉を贈ります。これは偏に皆さんの努力・研鑽の賜物だと思います。
今日この日、社会人としてのスタートラインに立ち、過去を振り返り、そして明日からの限りない可能性に向かって頂きたいと思います。
真っ白い気持ちで本校に入学したあの日から、素晴らしい吸収力で商船学・全般を習得されました。先生方の教育指導を受け、仲間たちとの研鑽の日々、練習船での、あの大海原での体験は本当に貴重なものであったと思います。
本校の先生方や練習船の教官方のお蔭で本日を迎えることが出来たことを肝に銘じて頂きたいと思います。そして日本国海運の為に海技士や商船学士を育てている日本国の期待を感じて頂きたいと思います。
日本という国は、四面環海、資源の非常に乏しい島国です。今年、明治一五〇年を迎えます。時の明治政府は海運立国を目指し、商船学校設立を振興しました。明治三十年に当地に設立されたのが大島商船学校であります。百二十一年の輝かしい歴史のある本校の卒業生となった皆さんには歴史的な使命があると思います。
戦後の外航日本海運の安全運航を担ってきたのは大島商船をはじめとする全国の商船学科の卒業生です。現在、日本の食料自給率は三八%、エネルギーに至ってはわずか八%、石油・天然ガスはほぼ全量を輸入しています。この様に日本の存立は外航海運なくしては考えられないことは自明の理であります。
安定的な国際海上輸送を確保する為には、外航日本船舶は約四五〇隻、外航日本人船員は約五五〇〇人が必要とされています。しかし、厳しい国際競争に曝される外航海運会社の経営難から、目標を達成することが困難であり、現状は、約二二〇〇人です。政府は当面の取組として、外航日本人船員の人数を平成三〇年から一〇年間で一・五倍に増加させることを目標としています。一方内航海運においては若年海技者の需要が増加しており、卒業生の多数が就職しているのが現状です。
日本の外航・内航海運の安全運航を担う船舶職員を養成する商船系高専は本校大島商船高専をはじめとして、富山、鳥羽、弓削、広島と全国に五校あります。五校の合計養成定員は、過去においては最大六〇〇名でしたが、現在は二〇〇名です。
この二〇〇名定員は断固として維持すべきだと考えています。しかしながら、二年前に定員を一二〇名に縮小するという案が浮上しましたが、私は当時、大島商船同窓会長として全船協と共に反対し、撤回させることが出来ました。
又、今後の大きな案件としては、校内練習船の代替建造問題があります。五校の校内練習船は今後順次船齢三〇年の代替建造時期を迎えますので、全船協は全面的に支援活動を行います。
喫緊の課題としましては、来年度から、練習船の実習生から食費を徴収する件に反対しており、全船協は、関係機関や国会議員の先生方に食費徴収中止の陳情を行っており、必ず阻止できると確信しています。
全船協の歴史は古く、昭和五年、全国の商船学校一一校が団結して初代帆船日本丸・海王丸の建造を進め、その成果を得て「全国商船学校十一会」が設立され、その後「全日本船舶職員協会」と名称を改めて今日に至っています。海運業界においては由緒ある一般社団法人です。
全船協は常に会員の現場目線に立って、商船学科の振興、海技者の育成を目的として活動しています。
私は海洋立国日本にとって外航日本人船員は必要不可欠であり、外航船舶職員を養成する商船系高専・商船学科は今後とも国是として維持すべきだと確信しています。
卒業生の皆さま方には、五校の先輩方に続いて、卒業と同時に全船協の会員になって頂き、日本国海運の為に、全国商船学科の存続の為に、海技者の育成の為に、力を貸してくださるよう、お願いする次第であります。
そして、同窓会長としのお願いは、卒業後は同窓会の正会員になって頂きたいと思います。全国に十五の支部がありますので、先輩方との交流を深めてください。皆さんへ贈る言葉を一つだけ申し上げます。それは、特に乗船中、当直時の心構えですが、「躊躇しない」ということです。「do not hesitate to do」
その為には、常に危機意識を持って、現状を把握し、本船に危険が迫っていないか、機関の状態に問題は無いのかを判断し、状況に応じて、船長、機関長に直ちに報告すること、それが深夜であれ、躊躇しないという事です。
最後になりましたが、大島商船高専の卒業生である誇りと使命を胸に、健康に留意され、安全第一にて、海運界や関連業界で広く活躍されることを 心から、祈念しております。
平成三〇年九月二十日
一般社団法人全日本船舶職員協会
大島商船高等専門学校同窓会
会長 酒迎和成
鹿児島商船学校練習船「霧島丸」遭難慰霊碑 清掃活動 (令和6年11月4日)