藤本 隆士
平素は本校の教育研究活動にご支援とご協力を賜り厚く御礼申し上げます。令和6年4月1日付で大島商船高専の校長に着任した藤本隆士です。前職は、弓削商船高専の教務主事を務めておりました。
物流の2024年問題と言われているトラック運転手の労働時間制限により鉄道輸送や船舶輸送へのモーダルシフトが生じており、以前からの船員不足に拍車がかかってきています。また、産官学あげての半導体人材育成の勢いや、Chat GPTに代表されるAI技術の急速な発展を受け、高専でも半導体人材と高度情報人材の育成に力を入れています。
本校の商船学科、電子機械工学科、情報工学科のいずれもが、産業界が抱えるこれらの問題を解決する人材を育てる学科です。
令和5年には、商船高専5校、広島大学、海上保安大学校の三機関で連携協定を結び、大島丸に続き3月に新弓削丸が竣工し、次は鳥羽丸の竣工を控えておりと5商船高専が協力連携をとりながら、日本の産業界が抱える様々な問題を解決できる人材を育成するために頑張っています。学生の活躍も目覚ましく、その成果を学校のWebページで公開していますので、ぜひご覧ください ( https://www.oshima-k.ac.jp )。
学校のある周防大島(屋代島)は、淡路島・小豆島に続いて瀬戸内海で三番目に大きな島で、古くは畿内と九州を結ぶ瀬戸内海の海上交通の要衝とされており、万葉集や日本書紀にもその名前が出でくるほどの歴史があるロマン感じる風光明媚な島です。海底が見えるほどの綺麗な海と野鳥の声が間近に聞こえる自然環境は、教育環境としても素晴らしいと感じています。
これまでの経験を活かし、教職員と一丸となって学生の成長を支えてまいります。そして同窓会とともに協力し合って日本の産業界を発展させていきたいと考えております。
今後とも、本校の諸活動にご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。
令和6年度大島商船高専同窓会小松会鹿児島支部総会 (令和6年3月23日)